第616回「いやなにおいのするときにマスク完売……。でも。」
こんにちはー。今年初のブログがだいぶ空いてしまいました。。。
では、何をしていたかというと!!
1月は食品分析、2月は通販をやっていました。
ちょうど第2ロットが売れたので、1月、食品分析を頑張りつつ、『いやなにおいのするときにマスク』の第3ロットを頼んだんですね。
その数500。うちは小ロットでしか商品扱えないので。
すると、ここに来て新型コロナウイルス騒ぎでマスクの品不足により、うちのマスクもまぁ飛ぶように売れていきました。
商品が売れること自体はとても喜ばしいことだし、感謝でいっぱいです。
でも。。。
素直にすべてを喜べないのです。
第一に、本来届けたいお客様に商品が届いていない、ということです。
このマスクは、「いやなにおいでいつも不快な気分になっている人」をターゲットとしています。
内側の香り立ちも優しくし、神経過敏の方や、つわりの方にもお使いいただいて、好評いただいてました。
ところが、おそらく今回は「マスクであればいいや」という方がメインの購買層なのだと思われます。
こういった方々には、本来付与している価値……心の落ち着くにおいや、防臭効果などは不要なのです。
不要なオプションのために高いお金をいただいてしまうため、心苦しいうえに商品もいいイメージを持たれない可能性が高いのです。
さらに、「不安だから手元にマスクを置いておこう」というお客様の場合、最悪ご使用いただけない可能性もあります。
本当に欲しい人に届かないのです。
第二に、Twitterで「便乗値上げをしている」という見当違いなクレームを受けました。こういう人たちは普段の自分の生活に嫌気がさしているので、
常に攻撃する対象を探しています。つまり、うちの本質はどうでもよく、叩ける箇所があればよいのです。当然普段の弊社になど興味がないので、
普段から同じ価格で売っていることも知りません。
今回はその点を指摘するとお詫びが来ましたが、「わざわざクレームをいうまでもないがそう思っている人」は相当数いるものと思われます。
うちのような小さな会社は、最初にそのような社会悪のイメージを持たれてしまうと、なかなか払拭できないため、そこも怖いですね。
そして第三に、もう二度と同じ商品を販売できなくなった、ということです。
元々このマスクは、終売された「セルガイア」という除菌繊維を含んだマスクを基に作ってました。
こちらが500ケース以上(おそらく5万枚以上)余っていたので、何の問題もなく作れたのです。
ところが、今回の騒ぎで余力のあったマスクすべてが完売し、製造元様にマスクがなくなってしまいました。
マスク不足騒ぎが落ち着いたとしても、もう2度と同じ商品は作れず、リピートしていただいている方々にも違う商品を届けなくてはならないのです。
これは厳しいですね。。。せっかく少しづつ作ってきた商品の人気やブランド力を、また一から作り直さなくてはならないのです。
と、いうわけでマスク完売後もなんとなくもやもやした結果となってしまいました。
当然今よりいいものを作ろう、という前向きな気持ちもあるのですが、
なんか日本人の嫌な面ばかり見たような気もします。
早く落ち着くことを祈るばかりですね。