いやされーの「いやし噺」
このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。
第五回 │ 『笑う門には福来る』は本当ですとも
こんにちは。前回からまたも日にちが開いてしまいました……というのも、いろいろ御題についても迷ったのです。Facebookで軽く書いた「共食」を掘り下げようとか。しかし、結果的にはそれは次回に回すこととします。今回は「笑い」とその効果についてお話させてくださいな。
「笑う門には福来る」という言葉は、本当に有名ですが、やはり有名になるくらいの言葉にはそれ相応の真実がこもっているわけです。単なる精神論ではないんですね。
まず、第一に「親和性」が挙げられます。これまた有名な故ジョン・F・ケネディ第35代アメリカ合衆国大統領がニクソン氏との選挙戦を制した勝因のひとつは、笑顔にあったと言われています。やはり、にこやかな人は敵を作りにくく、味方を作りやすいですよね。学校や職場でもそうだと思います。
さらに、医学的にも「笑い」は重要です。笑うことで、なんとNK(ナチュラルキラー)細胞という病原体から果てはがん細胞とも戦う免疫細胞を活性化するのです。実際に「笑い療法」といって、漫画やビデオ、落語などによって1日数時間笑うことによって、リウマチから膠原病(全身痛や多臓器不全を引き起こす難病)といった病が治ったという記録も残っています。
もちろん、こころにも「笑い」は重要です。前回書いた「泣く」ことでもストレスや緊張、不安が軽減されますが、「笑い」は心をも活性化させ、そのことでストレスを軽減させます。痛みやつらさを吐き出す「泣く」方法とは違った意味で、心が軽くなるのですね。
このように、「笑い」にはいいことばっかりです。昔から私はよく声をあげて笑い、声がでかいと親から怒られていましたが(笑)、笑ってばかりの結果、特に大病も患わず、さらに初対面では必ず5歳は若く見られます。思うに、細胞が活性化することで、笑いには、笑いじわを気にするよりもはるかに大きいアンチエイジングの作用もあるのではないかと考えています。これは、私の主観ですが。
疲れたとき、ちょっと辛いことがあった時、なんだか元気が出ないとき。ちょっと笑ってみてください。きっと笑いがあなたをいやし、そしてその笑顔でみんなが癒されるでしょう。
【参考文献】
『笑顔の効用とスマイルトレーニングの必要性』舩木純三 日本歯科医師会雑誌Vol.59 No.7 2006-10
『健康における笑いの効果の文献学的考察』三宅優,横山美江 岡山大学医学部保健学科紀要,17:1-8,20
『笑いの医学的効果』昇 幹夫
http://www.web-ksk.co.jp/information/_book_sample/back/nik/bb8/bb8warai.html