いやされーの「いやし噺」

このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。

第六回 │ 共に食べることの重要さ

カテゴリ:食

 「きょうしょく」と聞いて、どんな言葉が思い浮かびますか? 先生の意味の教職とか弱肉強食とか……そのあたりはなじみ深いでしょうか。しかし、今回は「共食(きょうしょく)」です。聞いたことがない? でも実は、言葉になじみがないだけで、昔からみんながしてきたことなんです。つまり、食事を「共」に「食」べる。それだけなんです。

 しかし、「それだけ」という簡単なことであるはずが、最近はなかなか難しいことにもなっています。核家族化や少子化による家族の減少、子供の習い事の増加、単身世帯の増加など、現代社会の減少が「一人ご飯」の機会を非常に多く増やしています。この、一人でご飯をたべることを「孤食」と言います。

 実は、「共食」しているか、「孤食」によって、体と心に大きな違いが生まれることをご存じでしょうか。

 こんなデータがあります。女子大学生842人に小学校のとき家族と一緒に楽しい食事をしていたかどうかを聞き、さらに現在の健康状態について調査したところ、なんと小学校のときに家族と一緒に楽しい食事をしていなかった人たちの方が、楽しい食事をしていた人たちと比べて、「何もしたくない」「元気がない」「考えがまとまらない」などのネガティブな状態の割合が約9~10%も高い値で存在していたのです(※1)。

 もちろん成長期を過ぎた後でも「共食」は重要です。ほとんど毎日「共食」をしている人と、週に6日以上「孤食」をしている人とでは、「疲れている」で約12%、「ストレスがある」で約20%もの感じ方の違いが現れたのです(※2)。もちろん、「共食」している人の方が少ないですよ。

 さらに育児においても、友人との共食で育児不安が軽減されるなどの効果が確認されています(※3)。

 「共食」はこんなにも私たちに利益を与えてくれるのです。

 一人も自由でいいですが、なるべく誰かと一緒の食事、楽しんでみませんか?

 「めんどくさい」「どうせ話なんて聞いてもらえない」なんて思っていた人も、意外と素敵な楽しさに出会えるかもしれませんよ。


【参考文献】
※1 『女子学生の健康状況・生活習慣・食生活と小学生時の食事中の楽しい会話との関連』
森脇弘子, 岸田典子*, 上村芳枝**, 竹田範子***, 佐久間章子*, 寺岡千恵子****, 梯正之*****(県立広島大学人間文化学部, * 安田女子大学家政学部, ** 比治山大学短期大学部, *** 広島文教女子大学人間科学部, **** 山陽女子短期大学, ***** 広島大学大学院保健学研究科)
日本家政学会誌Vol.58  No.6 327~336 (2007)

※2 やずや「食と健康研究所」ホームページ
http://yazuken.jp/investigation/080414_03.html

※3 『友人との共食による育児サポート効果-乳幼児を持つ専業主婦を対象として-』
松島悦子 東京ガス株式会社 都市生活研究所
日本家政学会誌Vol.57  No.6 379~391 (2006)


前回までの「いやし噺」

第五回 │『笑う門には福来る』は本当ですとも

第七回 │ 相談しよう、そうしよ?

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