いやされーの「いやし噺」

このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。

第十回 │ 気分に合わせて音楽を聴こう!

カテゴリ:こころ

 No music, No lifeは有名なレコード販売店のキャッチフレーズですが、私も共感することしきりです。音楽を聴かない日はないですね……。私の趣味の欄には書きそびれましたが、最近は若いアーティストさんたちに誘われてよくライブハウスに行っているくらいです。みなさんはいかがですか?

 音楽の起源は古く、既に原始時代に存在していたと言われています。神事などにも使用されていたようですね。それぐらい、音と人の心と体には、非常に密接な関係があります。

 ある実験では、刺激的な音楽では被験者は活性化し、沈静的な音楽や森林にある音(鳥の声やせせらぎ)では被験者たちは脳内でα波を出してやすらぎを覚えたそうです(※1)。面白いのは、一般の大学生より音大生の方が刺激的な音楽ではより緊張し、森林の音ではよりα波の出ている人の%が高かったという点ですね。やはり日常で音に接している人の方が、より音の影響力は高いということでしょうか。

 また、ある実験では、ホラー映画を見たあとにクラシックを聴くことで、緊張や不安のスコアが減ったという記録もあります(※2)。音楽に気持ちを落ち着ける力があることはまちがいなさそうです。

 さらに、別の実験では、強い悲しい気持ちを持っている人が悲しい曲を聴くと、悲しい気分がやわらぐ、という結果が出ています(※3)。これはなんとなく感覚でもわかります。悲しい時には悲しい曲聴きたくなりませんか? 私は結構その傾向にあります(笑)。

 しかし、あまり悲しい気分でないときに悲しい曲を聴くと、本当に悲しくなってあまりよい影響はでないようです。そういう時は明るい曲を聴いた方が、ストレスは減るようです。ただ、悲しい気分にある人が明るい曲を聴くのは、これまた逆効果のようです。自分の気分にあった音楽を聴くと、よりリラックスした状態にコントロールできるようですね。


 音楽は「こういう気分になりたい」という願望を現実のものにしてくれるという、多大な力を持っています。ぜひ日常に取り込んで、おだやかな日々をお過ごしくださいね。


【参考文献】
 ※1:『音楽の生態に及ぼす影響』 貫 行子(筑波大学理療科教員養成施設)
 ※2:『音楽療法のリラクセーション効果に関する研究』 小竹 訓子(前県立長崎シーボルト大学看護栄養
     学部看護学科) 中村 恵子 高橋 由紀(県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科)
 ※3:『音楽の気分誘導効果に関する実証的研究-人はなぜ悲しい音楽を聴くのか-』松本 じゅん子(都大学
     大学院文学研究科)


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