いやされーの「いやし噺」
このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。
第三回 │ 自然を見るといいことがある
私が「いやし百景」というコーナーを、いやされーのお店の中に置いたのにはわけがあります。いい景色を見ると……癒されるんですよ。
それだけか! とツッコみたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、いやされーにとってはまさにそこが最も重要なポイント。残念ながらど素人の私の腕では、眼前の景色の良さを十分伝えることはできないのですが……。ときどき仕事が終わって少し時間があったりすると、いい景色を発見したら途中の駅で降りてそのまま眺めに行っちゃったりもします。この間は二子玉川でやってしまいました。その写真は、もちろん後日「いやし百景」にアップしますね。
では、本当に人は「いい景色」で癒されるのでしょうか。こんな話があります。R.S.Ulrichさんという方が調べたところによると、ペンシルバニア郊外の病院で胆嚢摘出手術後の入院患者の平均入院日数は、雑木林の見渡すことのできる病室だと平均7.96日でしたが、煉瓦の壁しか見えない病室だと平均8.70日と、およそ1日も入院日数が違っていたそうです。また、雑木林が見える病室の患者さんたちは泣き出したりすることも少なく、鎮静剤も弱いもので済んだのだとか。
さらに、イリノイ大学景観・健康研究所所長のFrances Kuoさんがシカゴのサウスサイドの公営住宅でアンケートを行ったところ、植物が多く見える部屋に住んでいる方々のほうが、駐車場や壁しか見えない部屋に住んでいる方々よりも注意力テストなどの評価が大きく向上していたそうです。
「いい景色」とは一概にコレ、とは定義できませんが、少なくとも自然のある風景は人にかなり良い影響を及ぼすようですね。
集中力がない、ストレスが溜まっている……そんなときは休み時間や休日を使って、自然のある風景を見に行きましょう!
【参考文献】
「やすらぎの人間工学」三宅晋司 『人間工学』 Vol.44,No.6('08)
『「自然な景観」が人に与える影響』Jonah Lehrer
http://wired.jp/2010/08/25/