いやされーの「いやし噺」

このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。

第十五回 │ 『ゆっくり』を意識して癒されよう

カテゴリ:こころ

 「速さ」「早さ」を求められることはいくらでもあるのが現代社会。子供たちは早く問題を解くことを求められ、速く走ったり泳ぐことを賞賛され、大人になっても早く仕事をすることが持てはやされます。しかし、「遅さ」が支持を受けることはありません。「遅さ」とポジティブな評価は、この時代には無縁なのです。


 しかしながら、その「遅さ」こそが……つまりは「ゆっくり」することこそが、実は癒しにつながるのです。

 そのひとつは呼吸です。ある実験では、呼吸をゆっくりと制御することで、副交感神経を優位にし、心疾患につながる症状を緩和させることができたことから、ストレスや病状を、呼吸をゆっくりと深くすることで抑制できる可能性を示唆しています(※1)。緊張状態にあると呼吸も速く浅くなってしまいます。この逆の状態を作ることでリラックスした状態を作り上げ、身体の機能を向上させるというわけですね。まさに、ゆっくりとした呼吸を意識することで、身体と心が癒されているわけです。


 また、あるチームは、6800人以上のデータ集計結果から、肥満にならないためには、何よりも遅い時間に食事を摂らないことと、ゆっくり食べることを推奨しています(※2)。食事時刻については「遅さ」よりも「早さ」が求められていますが、食事をするその行動には「遅さ」が求められているわけです。BMIという肥満を示す指数は、「食べる」という行動時間が早ければ早いほど上がるそうです。

 肥満は身体の健康のみならず、自分に自信を持てなくなったり、必要以上に自分を卑下するなど、心にも影響を与えます。「ゆっくり」食べることによって、心と身体の健康が保てるわけです。


 一見現代社会の評価からは外れているようにも見える「ゆっくり」。しかし、その「ゆっくり」こそがあなたの心と身体を癒すわけです。

 いやされーの経営理念も「共に『ゆっくり』幸せに。」としているのは、ゆっくりが癒しのキーポイントでもあるからなのです。


【参考文献】
 ※1『呼吸統制による交感神経制御』○ 麻野井英次1,井上博2 1.射水市民病院,2.富山大学医学部第2内科
 ※2『生活習慣とBMIの関連について』久保田修ほか 人間ドッグ25 626-632,2010


第十四回 │ 言葉の力で癒し、癒されよう
第十六回 │ 触れ合って癒しあおう
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