いやされーの「いやし噺」

このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。

第十三回 │ 疲れたときこそ水辺でゆっくり

カテゴリ:こころ

 水辺でぼーっとしてると、なんとなく疲れがとれたり、逆に疲れていると水辺に行きたくなったりという経験が、私にはありました。みなさまはいかがでしょう。気分がイライラとしたときなんか、車を飛ばして地方に行き、ひたすら川を眺めていたこともあります。若かりし頃ですが(苦笑)。

 頭で、というよりは心で感じていた部分が多く、本当になんとなくそうしていたのですが、どうやら実際に水辺には癒しの効果があるようです。

 まず、水辺には水の流れなどによりマイナスイオンが多く発生します。「マイナスイオン」という言葉は10年前くらいに健康家電の代名詞として使用され、効果効能がアヤしいものもたくさん出たので、いろんな方向にアンチの方々には毛嫌いされている方も多いようですが……少なくとも自然に発生する大気中で負の電荷を持つイオンには、脳にα波を多く出すよう促し、人をリラックスさせる効果があるようです。ある実験では、室内、イオン発生器を使用した室内、水辺でマイナスイオンの量とそこに一定時間いたパネルのα波を測定し、水辺が最もα波を多く検知した、という報告がなされています(※1)。

 また、水辺にはマイナスイオン以外にも、音の環境のよさもあります。河川のせせらぎは「1/fゆらぎ」という規則的過ぎず、不規則すぎないという人にリラックス効果をもたらす拍子になっており、これもまた水辺の癒し効果を促しています。別の実験では、音の環境も相まって、ストレスが減ると下がるといわれている唾液のアミラーゼ活性が、水辺では有意に下がったという報告もあります(※2)。

 ムシャクシャしたり、疲れたり。生きていると嫌なこともたくさんあります。そんなときはぜひ、水辺に寄ってぼーっとすることをオススメします。しばらくすると、自然とまた、前に進もうと歩き出せますよ。


【参考文献】
 ※1「河川(水辺)の持つ癒し効果について」山田大介 福井吉孝
   『土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月)』

 ※2「河川・海岸におけるストレス軽減効果と音・熱環境の影響の検討」塩田彩夏・二瓶泰雄・遠藤亮之輔
   『土木学会論文集B1(水工学) Vol.69, No.4, I_1699-I_1704, 2013.』


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