いやされーの「いやし噺」
このコーナーでは、健康や心について、
みなさんの元気や癒しにつながる話を、
店長たかあきがチョイスしてお届けします。
第八回 │ 森林浴で心を落ち着ける
どうしようもない心のダメージを負ってしまうと、今度はそれを思い出してさらに心が傷ついてしまうことがあります。ブログ等で何度か書いていますが、心の傷は人によってまちまち。他の人から「そんなことどうってことない」などと言われることによって、さらに傷ついてしまうこともあります。どうってことがなかったら落ち込んだりしませんよね。悪意はなくても、こういった励まし方をする人に、余計に追い詰めているという現状を知ってほしいものです。
さて、このような心の傷を根本的に治すのはなかなか難しいことです。ですので、いやされーから御提案したいのは、自然の力を借りて、物理的に心を落ち着けていきましょう、ということなのです。
「森林浴は体にいい」というのは、なんとなくどこかで聞いたことがあるとは思います。しかし、これがなんとなくどころではなく「効く」のです。
植物は自身を守るために細菌などを殺菌する「フィトンチッド」という成分を常に分泌しています。この成分を取り入れることによって、人間にはさまざまな良い効能が現れます。
まず、「ストレスホルモン」とも言われる、ストレスを感じているときに増加する「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンが有意に低下します。つまり、ストレスが減っているわけですね。さらに興奮物質のアドレナリンや心拍数なども低下し、気分が落ち着きます。
また、ナチュラルキラー細胞というウイルスやがん細胞を攻撃するリンパ球が活性化します。免疫機能まで上がってしまうのです。
いいことづくしの森林浴は、月に一度でも効果があると言われています。あなたの心の傷口を、森にふさいでもらう、というのも、私はおすすめしたいと思います。
【参考文献】
『医学的に見た森林浴の快適性、健康増進効果について』 武田淳史 東京医療学院大学保健医療学部
協会けんぽ たまむずび健康サポートホームページ「森林浴のすすめ」
http://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/support/02/20130308.html